樹木には「常緑樹」と「落葉樹」という分類方法があります。それぞれの違いとは何なのか?プロの庭師が解説していきます。
常緑樹と落葉樹の違い
簡単に言うと、常緑樹は常に葉っぱがある木のことで、落葉樹は葉っぱが全くない時期がある木のことです。
常緑樹は葉が落ちないわけではなく、一年を通じて徐々に葉が入れ替わっているため、常に葉をつけている状態を保っています。代表的な常緑樹はカラマツ、モミノキ、ソヨゴ、キンモクセイ、シラカシなどです。
特にコニファーやクチナシは、虫がつきにくく、手入れが簡単であることからお庭の目隠しのために設置されることが多いです。
落葉樹はサクラ、シラカバ、ケヤキ、ブナ、イチョウなどが代表的です。春には葉がつきはじめ、冬になると葉を落とす落葉樹は、一年を通じて季節の変化を楽しむことができます。
また、半常緑樹(半落葉樹)という、地域や気候の条件で部分的に葉を落とす木もあります。
常緑樹と落葉樹の特徴・見分け方
常緑樹と落葉樹は、葉の有無や耐寒性など、次のような特徴があります。
常緑樹 | 落葉樹 | |
---|---|---|
葉 | 一年中葉をつける | 季節によって葉を落とす |
寒さ・乾燥への強度 | 強い | 弱い |
葉の厚さ | つやつやしていて厚い | 柔らかくて薄い |
庭木におすすめな常緑樹・落葉樹
落葉樹と常緑樹は、環境や目的に応じて適切な木を選ぶ必要があります。
たとえば、落葉樹は夏の窓から入る日差し避けや、夏の庭の木陰づくりに適しています。また、冬は葉を落とすためあたたかな日差しを遮らないというメリットもあります。
一方で常緑樹は一年中葉をつけているため、プライバシーを守るための目隠しや、動物の侵入を防ぐための生垣などにおすすめです。
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